薄桜鬼 土斎メイン BL小噺 声優関連徒然日記 詳細はご挨拶からどうぞ
05/19
2025
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07/04
2009
・・・当時の人は髪を結ったまま就寝するのが普通かな・・・
・・・大目にみてください。
誘い受けになってしまいました。
・・・大目にみてください。
誘い受けになってしまいました。
「副長、お目覚めですか。」
問いに返るのは空しい沈黙。
皆が寝静まる刻限まで一人激務に励む彼の人は其れが原因かはさて置き
朝には滅法弱かった。
それでも副長という立場上、自制されてはいるようだが時折気が抜けたようにこんな日が訪れる。
部屋の中で副長は布団に包まり安らかに寝息を立てていることだろう。
起こすのは忍びないがこのまま眠っていれば後に困るのは副長だ。
意を決して部屋へと足を踏み入れる。
「おはよう、はじめ。」
幾度目かの呼掛けに目を覚ました主の第一声。
虚ろな瞳に俺を映すなり笑み零し名を呼ぶ低音は甘く掠れている。
潤んだ瞳も頬を辿る熱を持った手も全て寝起き特有のものだと判っているのに。
其れは睦みあう時のものに似すぎていて。
惑わされる。
だから起きしなのこの人は嫌なのだ。
「寝惚けてないでそろそろ仕度してください。」
「んー・・・もうすこし」
「朝飯なくなってもしりませんよ。」
「・・・・・・寝起きの一服位いいだろ。」
そう言って枕元に置かれた煙草盆から愛用の煙管を取り出す一方で
こちらに向けて差し出された掌には櫛と結い紐。
思わず受け取ってしまったが俺に結えとでもいうのか。
伺い見れば当然だろうというようににやり笑む。
どくりと胸が跳ねたのは意地の悪い笑みの所為か
それとも大きく寛げられた夜着から覗く白妙の肌の所為か
自分にも判らなかった。
満足気に紫煙を燻らせる主の背後に端座し梳る。
腰まで届きそうな程の漆黒の御髪は寝起きだというのに
縺れ絡まることもない。
これでは櫛など要らぬかと過ぎった衝動の赴くままに
手櫛を挿し入れればひやりと冷たい髪は絹の如く滑らかだ。
・・・羨ましい。
女ではないのだから人に自慢する程の美髪などは望まぬ。
しかし、髪結いの所為で朝の仕度に手間取るのは面倒だ。
特に湿気の多い時期など忌々しい。
ふわふわと広がりやすい癖はどうにかならぬものか。
そんなことをつらつらと思っているとふいに顔を向けられた。
僅かに身を乗り出せば触れてしまう程近くにある口唇が薄く開き
ふぅっと煙を吹きかけられる。
「な、、に、するんですか。いきなり・・・っ」
「手が止まってる。どうせ詰まんねぇこと考えてたんだろ。」
「そんなことありません。ただ、」
「なんだ。」
「・・・あんたの髪がきれいだから少し見惚れてただけですよ。」
言葉の合間にも肩からさらと肩から流れ落ちるのに瞳を奪われる。
「俺はお前の髪好きなんだがなぁ。」
そう言って優しく髪を撫でられる。
少しばかり子供扱いされているようで癪に障るがこの人の触り方は嫌いじゃない。
「特にここんところ、尻尾みたいでかわいいじゃねぇか。」
「~~~っ。あんたまで俺を犬扱いするんですか。」
「んなこと言われてもな。さっきのお前の顔、
ご主人様に頭撫でられてるときの犬そっくりですげぇ気持ちよさそうだったぞ。」
言いながら俺の髪を一房掬い指に絡めて玩ぶ。
「そんなことありません・・・!」
「そうか。まぁ、そんなに嫌なら仕方ねぇな。」
「ぁ・・・」
離れていく手が寂しくてつい声が漏れた。
それにこの人が気付かない訳もなく、意地悪な瞳で覗き込まれる。
・・・・・・・・・不覚だ。
「どうした、斎藤。そんな物欲しげな声出して。」
「・・・知りません。」
「お前はほんとにこうゆう時に限って素直じゃねぇよな。」
呆れた声音にびくりと躯が震える。
なのに土方さんの瞳は優しくて、戸惑う俺の頭をくしゃりと撫でる。
「だが、そんなとこまでかわいいってんだからしょうがねぇよなぁ・・・」
・・・・・・・・・
そんなこと沁み沁み言われてもどう返せばいいか判らない。
でも、取敢えず嬉しかったのは確かだから、
もっと触って欲しいのも事実だから、
少しだけ素直に甘えてみたいと思ってしまった。
手を取り己の手に包み込み指先まで絡める。
戯れに驚き瞠る瞳が興に乗り欲深な想いが胸を過ぎり掌を頬へと導いた。
温い手は熱った頬を冷ますことなく更なる熱を呼び覚ます。
「もっと触れてください。」
「大胆だな。」
「偶には・・・・・・お嫌いですか。」
微笑とともに布団へと沈められることで返される答。
止め処なく降り落ちる接吻けの度に結われなかった髪が触れる度
擽ったくて身を捩れば更に強く抱擁された。
結局朝餉は食い逸れてしまったけど偶には2人でゆっくり取る食事もいいでしょう?
ちなみに俺は蕎麦が食べたいです。土方さん。
問いに返るのは空しい沈黙。
皆が寝静まる刻限まで一人激務に励む彼の人は其れが原因かはさて置き
朝には滅法弱かった。
それでも副長という立場上、自制されてはいるようだが時折気が抜けたようにこんな日が訪れる。
部屋の中で副長は布団に包まり安らかに寝息を立てていることだろう。
起こすのは忍びないがこのまま眠っていれば後に困るのは副長だ。
意を決して部屋へと足を踏み入れる。
「おはよう、はじめ。」
幾度目かの呼掛けに目を覚ました主の第一声。
虚ろな瞳に俺を映すなり笑み零し名を呼ぶ低音は甘く掠れている。
潤んだ瞳も頬を辿る熱を持った手も全て寝起き特有のものだと判っているのに。
其れは睦みあう時のものに似すぎていて。
惑わされる。
だから起きしなのこの人は嫌なのだ。
「寝惚けてないでそろそろ仕度してください。」
「んー・・・もうすこし」
「朝飯なくなってもしりませんよ。」
「・・・・・・寝起きの一服位いいだろ。」
そう言って枕元に置かれた煙草盆から愛用の煙管を取り出す一方で
こちらに向けて差し出された掌には櫛と結い紐。
思わず受け取ってしまったが俺に結えとでもいうのか。
伺い見れば当然だろうというようににやり笑む。
どくりと胸が跳ねたのは意地の悪い笑みの所為か
それとも大きく寛げられた夜着から覗く白妙の肌の所為か
自分にも判らなかった。
満足気に紫煙を燻らせる主の背後に端座し梳る。
腰まで届きそうな程の漆黒の御髪は寝起きだというのに
縺れ絡まることもない。
これでは櫛など要らぬかと過ぎった衝動の赴くままに
手櫛を挿し入れればひやりと冷たい髪は絹の如く滑らかだ。
・・・羨ましい。
女ではないのだから人に自慢する程の美髪などは望まぬ。
しかし、髪結いの所為で朝の仕度に手間取るのは面倒だ。
特に湿気の多い時期など忌々しい。
ふわふわと広がりやすい癖はどうにかならぬものか。
そんなことをつらつらと思っているとふいに顔を向けられた。
僅かに身を乗り出せば触れてしまう程近くにある口唇が薄く開き
ふぅっと煙を吹きかけられる。
「な、、に、するんですか。いきなり・・・っ」
「手が止まってる。どうせ詰まんねぇこと考えてたんだろ。」
「そんなことありません。ただ、」
「なんだ。」
「・・・あんたの髪がきれいだから少し見惚れてただけですよ。」
言葉の合間にも肩からさらと肩から流れ落ちるのに瞳を奪われる。
「俺はお前の髪好きなんだがなぁ。」
そう言って優しく髪を撫でられる。
少しばかり子供扱いされているようで癪に障るがこの人の触り方は嫌いじゃない。
「特にここんところ、尻尾みたいでかわいいじゃねぇか。」
「~~~っ。あんたまで俺を犬扱いするんですか。」
「んなこと言われてもな。さっきのお前の顔、
ご主人様に頭撫でられてるときの犬そっくりですげぇ気持ちよさそうだったぞ。」
言いながら俺の髪を一房掬い指に絡めて玩ぶ。
「そんなことありません・・・!」
「そうか。まぁ、そんなに嫌なら仕方ねぇな。」
「ぁ・・・」
離れていく手が寂しくてつい声が漏れた。
それにこの人が気付かない訳もなく、意地悪な瞳で覗き込まれる。
・・・・・・・・・不覚だ。
「どうした、斎藤。そんな物欲しげな声出して。」
「・・・知りません。」
「お前はほんとにこうゆう時に限って素直じゃねぇよな。」
呆れた声音にびくりと躯が震える。
なのに土方さんの瞳は優しくて、戸惑う俺の頭をくしゃりと撫でる。
「だが、そんなとこまでかわいいってんだからしょうがねぇよなぁ・・・」
・・・・・・・・・
そんなこと沁み沁み言われてもどう返せばいいか判らない。
でも、取敢えず嬉しかったのは確かだから、
もっと触って欲しいのも事実だから、
少しだけ素直に甘えてみたいと思ってしまった。
手を取り己の手に包み込み指先まで絡める。
戯れに驚き瞠る瞳が興に乗り欲深な想いが胸を過ぎり掌を頬へと導いた。
温い手は熱った頬を冷ますことなく更なる熱を呼び覚ます。
「もっと触れてください。」
「大胆だな。」
「偶には・・・・・・お嫌いですか。」
微笑とともに布団へと沈められることで返される答。
止め処なく降り落ちる接吻けの度に結われなかった髪が触れる度
擽ったくて身を捩れば更に強く抱擁された。
結局朝餉は食い逸れてしまったけど偶には2人でゆっくり取る食事もいいでしょう?
ちなみに俺は蕎麦が食べたいです。土方さん。
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