薄桜鬼 土斎メイン BL小噺 声優関連徒然日記 詳細はご挨拶からどうぞ
05/19
2025
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06/26
2009
某アニメの椿が印象的だったので。
ほんとは椿モチーフは冬に書きたかったんですが纏まらなかったとゆう・・・
結局全く形を変えてみました。(そのアニメとの関連というわけではないですよ。)
ちょっとばかし季節外れですが気にしないでください。
蛇足ですが私の中ではじめさんは椿と梅のイメージがあります。
椿:理想の愛・謙遜
紅椿:控えめな愛・気取らない優美
白椿:申し分のない愛らしさ・理想的な愛情・冷ややかな美しさ
梅:高潔・上品・忍耐・忠実・独立・厳しい美しさ・あでやかさ
白梅:気品
まぁこれ以外にも花言葉の解釈は多様にありますが結構合ってませんか?
ちなみに椿の花が 落ちるさまが武士に嫌われたってゆうのは明治以降の俗説らしいです。
ネタ1個消えた/(^o^)\
代わりに西洋では、「椿は貴族のよう に散り際の潔い花」という情報Get。
それって日本の桜と一緒じゃね?と思ったら結局萌えました。ありがとうございます。
ほんとは椿モチーフは冬に書きたかったんですが纏まらなかったとゆう・・・
結局全く形を変えてみました。(そのアニメとの関連というわけではないですよ。)
ちょっとばかし季節外れですが気にしないでください。
蛇足ですが私の中ではじめさんは椿と梅のイメージがあります。
椿:理想の愛・謙遜
紅椿:控えめな愛・気取らない優美
白椿:申し分のない愛らしさ・理想的な愛情・冷ややかな美しさ
梅:高潔・上品・忍耐・忠実・独立・厳しい美しさ・あでやかさ
白梅:気品
まぁこれ以外にも花言葉の解釈は多様にありますが結構合ってませんか?
ちなみに椿の花が
ネタ1個消えた/(^o^)\
代わりに西洋では、「椿は貴族のよう
それって日本の桜と一緒じゃね?と思ったら結局萌えました。ありがとうございます。
零れ落ちる紅に捕われたのは瞬きの間。
あ
と思ったときには指先から紅が伝っていた。
着物を汚さぬよう急いで口に含めば舌に絡まる鉄錆の味に自然と眉が寄る。
切味の良さに痛みこそ然程感じないもののこの傷は流石に舐めて治すという訳にもいくまい。
仕方なく処置のため自室に戻ろうと、刀を拭い鞘に納め立ち上がる。
と、横合いから伸びた腕に体勢を崩した身体は引き寄せられる儘にその腕の中に閉じ込められた。
「・・・なにするんですか。」
「診せてみろ。」
問いに答えるでもなく傷ついた指を手に取り繁々と見詰た後、徐ろに咥内に咥えられた。
「・・・っ」
驚く己にも構わず傷口に丹念に舌を這わせ血を啜られる。
それは先程の自分の行為と違わぬ筈なのにひどく艶かしくて。
時折漏れる水音が陽の下で聞くには一層卑猥で耳を塞いでしまいたい。
「もう、やめてください。」
「だめだ。」
咥えた指はその儘に挑発するような瞳を向けられる。
朱い舌が蠢くのがちら、と垣間見える様に此処が何処かも忘れてしまいそうになるが。
鬼副長の部屋に好んで寄り付く酔狂者など極限られた身内のみ。
とはいえ何処に間者が潜んでいるやも知れぬのだ。
況して今居る場所は閉切られた部屋の中ではない。
小春日和の暖かさに誘われ部屋の前の縁で互いに好き勝手に寛いでいた。
其処でこのような戯事に興じるなど有るまじきことだ。
「副長。」
片腕で胸を押せば咎めるように指を食んだ後に漸く解放された。
それでも身体まで離す心算はないようで縛めの腕は弛まない。
濡れた指が気になるが流石に目前で拭うのは不作法だろうか。
「こういう時は名を呼べと教えただろうが。」
興醒めだと舌でも打ちそうな面で言われても困る。
膝の上に抱き上げられた体勢を誰かに見られたらと気が気ではないというのに。
「そもそもお前が煽るから悪い。」
「煽るって・・・そんなことする訳無いでしょう。色眼鏡で見る貴方の所為だ。」
「そういう無自覚なとこが一番性質が悪いんだよ。」
文句を言いつつも片手で器用に結い紐を解き応急処置として指の付け根を縛られた。
かわりに広がる髪が多少邪魔だがその心遣いを思えば無碍に断ることもない。
「にしてもお前に傷を負わせるとはな。兼定はそんなに御し難いか。」
「・・・申し訳ありません。」
自他共に認められる風流人とは違い趣味と呼べる物など殆ど持ち合わせぬ無骨者。
非番の日に出かける場所はきまって骨董屋、暇があれば刀の手入れという
色気とは掛離れた姿に見兼ねたように息を吐き、刀掛けに置かれた愛刀を手に取り差し出した。
易々と受け取ることが憚られ只、黙して見上げれば焦れたように胸へと押し付けられる。
・・・いくら自分のものだからといって名立たる名刀を乱雑に扱うのは止めて頂きたい。
「俺のも頼む。」
短く告げられた意味を酌めば手入れをしろということか。
それ自体は問題ない。況して相手が兼定ともなれば此方から願い出たい程だ。
だが、武士が他人に容易く刀を預けるとは如何な物か。
・・・それだけの信を得ているということか。
具合悪く胸に納まる固い感触にそろりと手を添える。
ずっしりとした重みを伴うひやりと冷たい鞘を撫でればチリチリとした熱が胸を灼くのを感じる。
刀に秘められた情念というものだろうか。そういったものは本当にあるのだ。
「俺でいいんですか。」
「お前がいいんだよ。」
頬を撫で耳を擽る声は蜜時の睦言に似て悪戯に胸を跳ねさせる。
が、折角与えられた機会をふいにする訳にはいかない。
「謹んでお受けしますから邪魔はしないでくださいよ。」
努めて言い放った言葉に返されたのは小さな舌打ちだった。
柱に身を預け書を繰る様を視界から外し、刀へと意識を向ける。
抜き放たれた刀身は陽光を受けぬらりと冴えた輝きを放つ。
今は見惚れている場合ではない。預けられた信に応えなければ。
既に日常の一片となっている行為にこれほど神経を使ったのは久しぶりだ。
仕上げに油を塗りながら思わず詰めていた息を吐く。
最後の確認として陽に翳し見れば濡れ光る白銀の先には滴るような紅。
あの花の名はなんといったか。喉元まで出ているのに痞えたように思い出せない。
それが妙に納まり悪く視線が外せずにいた。
と、ふいに握った得物の感触が生々しい。
吹きいく風に嗅ぎ慣れた血の匂いを嗅いだような錯覚にふるり、と首を降ったと同時
ぽたり、
・・・―嗚呼、堕チタ
全く我ながら情けない。
最後に気が抜けたのか、或は兼定に魅入られたか。
後者とすれば指1本で済んだのは寧ろ重畳といったところだろう。
血の止まった傷口は予想より浅くこの程度ならば刀を振るうのにも支障はない。
脇に置かれた刀を手に取り、名残を惜しみながらも主人へと返す。
「俺には分不相応のようです。やはり貴方でないと駄目なんでしょう。」
残念だが仕方ない。兼定程の名刀ともなれば刀が主人を選ぶ。
「お前って奴は・・・ほんっと解ってねぇなぁ。」
刀身を検分し満足気に頷いたと思えば心底呆れたといったように吐息しつつ言われた言葉。
「・・・何がですか。」
「こいつはお前が余所見したのに妬いたんだよ。」
「まさか。」
「俺が言うんだ。間違いねぇよ。」
刀は主に似るもんだ。と苦笑とともに返されれば否定はできない。しかし、
「見てたんですか。」
確か土方さんは本を読んでいた筈だ。
「折角の2人きりの時間だからな。書よりお前を見てるほうがずっと楽しい。
お前には兼定しか見えてねぇってのが気に入らねぇが、
あの真剣な面は悪くなかったぞ。」
気付かぬ間に見られていたことが気恥ずかしくどんな顔をしていいのか判らない。
思わず顔を伏せれば温かな手で頬を包まれた。
「なのに仕舞いには兼定まで放って花なんかに現を抜かしやがる。
こいつがやってなかったら俺が噛み付いてた。」
悪戯粧いた口調にちらりと覗く本気。
この人ならば遣りかねないと苦笑すればふいに耳を噛み散らされ小さく声が漏れる。
「お前は俺だけ見てればいいんだよ。」
直截に注がれる蜜毒が染め抜く儘に瞼を下ろす。
其処に浮かぶのは貴方だけだというのに。
判ってないのは貴方の方だ。
あ
と思ったときには指先から紅が伝っていた。
着物を汚さぬよう急いで口に含めば舌に絡まる鉄錆の味に自然と眉が寄る。
切味の良さに痛みこそ然程感じないもののこの傷は流石に舐めて治すという訳にもいくまい。
仕方なく処置のため自室に戻ろうと、刀を拭い鞘に納め立ち上がる。
と、横合いから伸びた腕に体勢を崩した身体は引き寄せられる儘にその腕の中に閉じ込められた。
「・・・なにするんですか。」
「診せてみろ。」
問いに答えるでもなく傷ついた指を手に取り繁々と見詰た後、徐ろに咥内に咥えられた。
「・・・っ」
驚く己にも構わず傷口に丹念に舌を這わせ血を啜られる。
それは先程の自分の行為と違わぬ筈なのにひどく艶かしくて。
時折漏れる水音が陽の下で聞くには一層卑猥で耳を塞いでしまいたい。
「もう、やめてください。」
「だめだ。」
咥えた指はその儘に挑発するような瞳を向けられる。
朱い舌が蠢くのがちら、と垣間見える様に此処が何処かも忘れてしまいそうになるが。
鬼副長の部屋に好んで寄り付く酔狂者など極限られた身内のみ。
とはいえ何処に間者が潜んでいるやも知れぬのだ。
況して今居る場所は閉切られた部屋の中ではない。
小春日和の暖かさに誘われ部屋の前の縁で互いに好き勝手に寛いでいた。
其処でこのような戯事に興じるなど有るまじきことだ。
「副長。」
片腕で胸を押せば咎めるように指を食んだ後に漸く解放された。
それでも身体まで離す心算はないようで縛めの腕は弛まない。
濡れた指が気になるが流石に目前で拭うのは不作法だろうか。
「こういう時は名を呼べと教えただろうが。」
興醒めだと舌でも打ちそうな面で言われても困る。
膝の上に抱き上げられた体勢を誰かに見られたらと気が気ではないというのに。
「そもそもお前が煽るから悪い。」
「煽るって・・・そんなことする訳無いでしょう。色眼鏡で見る貴方の所為だ。」
「そういう無自覚なとこが一番性質が悪いんだよ。」
文句を言いつつも片手で器用に結い紐を解き応急処置として指の付け根を縛られた。
かわりに広がる髪が多少邪魔だがその心遣いを思えば無碍に断ることもない。
「にしてもお前に傷を負わせるとはな。兼定はそんなに御し難いか。」
「・・・申し訳ありません。」
自他共に認められる風流人とは違い趣味と呼べる物など殆ど持ち合わせぬ無骨者。
非番の日に出かける場所はきまって骨董屋、暇があれば刀の手入れという
色気とは掛離れた姿に見兼ねたように息を吐き、刀掛けに置かれた愛刀を手に取り差し出した。
易々と受け取ることが憚られ只、黙して見上げれば焦れたように胸へと押し付けられる。
・・・いくら自分のものだからといって名立たる名刀を乱雑に扱うのは止めて頂きたい。
「俺のも頼む。」
短く告げられた意味を酌めば手入れをしろということか。
それ自体は問題ない。況して相手が兼定ともなれば此方から願い出たい程だ。
だが、武士が他人に容易く刀を預けるとは如何な物か。
・・・それだけの信を得ているということか。
具合悪く胸に納まる固い感触にそろりと手を添える。
ずっしりとした重みを伴うひやりと冷たい鞘を撫でればチリチリとした熱が胸を灼くのを感じる。
刀に秘められた情念というものだろうか。そういったものは本当にあるのだ。
「俺でいいんですか。」
「お前がいいんだよ。」
頬を撫で耳を擽る声は蜜時の睦言に似て悪戯に胸を跳ねさせる。
が、折角与えられた機会をふいにする訳にはいかない。
「謹んでお受けしますから邪魔はしないでくださいよ。」
努めて言い放った言葉に返されたのは小さな舌打ちだった。
柱に身を預け書を繰る様を視界から外し、刀へと意識を向ける。
抜き放たれた刀身は陽光を受けぬらりと冴えた輝きを放つ。
今は見惚れている場合ではない。預けられた信に応えなければ。
既に日常の一片となっている行為にこれほど神経を使ったのは久しぶりだ。
仕上げに油を塗りながら思わず詰めていた息を吐く。
最後の確認として陽に翳し見れば濡れ光る白銀の先には滴るような紅。
あの花の名はなんといったか。喉元まで出ているのに痞えたように思い出せない。
それが妙に納まり悪く視線が外せずにいた。
と、ふいに握った得物の感触が生々しい。
吹きいく風に嗅ぎ慣れた血の匂いを嗅いだような錯覚にふるり、と首を降ったと同時
ぽたり、
・・・―嗚呼、堕チタ
全く我ながら情けない。
最後に気が抜けたのか、或は兼定に魅入られたか。
後者とすれば指1本で済んだのは寧ろ重畳といったところだろう。
血の止まった傷口は予想より浅くこの程度ならば刀を振るうのにも支障はない。
脇に置かれた刀を手に取り、名残を惜しみながらも主人へと返す。
「俺には分不相応のようです。やはり貴方でないと駄目なんでしょう。」
残念だが仕方ない。兼定程の名刀ともなれば刀が主人を選ぶ。
「お前って奴は・・・ほんっと解ってねぇなぁ。」
刀身を検分し満足気に頷いたと思えば心底呆れたといったように吐息しつつ言われた言葉。
「・・・何がですか。」
「こいつはお前が余所見したのに妬いたんだよ。」
「まさか。」
「俺が言うんだ。間違いねぇよ。」
刀は主に似るもんだ。と苦笑とともに返されれば否定はできない。しかし、
「見てたんですか。」
確か土方さんは本を読んでいた筈だ。
「折角の2人きりの時間だからな。書よりお前を見てるほうがずっと楽しい。
お前には兼定しか見えてねぇってのが気に入らねぇが、
あの真剣な面は悪くなかったぞ。」
気付かぬ間に見られていたことが気恥ずかしくどんな顔をしていいのか判らない。
思わず顔を伏せれば温かな手で頬を包まれた。
「なのに仕舞いには兼定まで放って花なんかに現を抜かしやがる。
こいつがやってなかったら俺が噛み付いてた。」
悪戯粧いた口調にちらりと覗く本気。
この人ならば遣りかねないと苦笑すればふいに耳を噛み散らされ小さく声が漏れる。
「お前は俺だけ見てればいいんだよ。」
直截に注がれる蜜毒が染め抜く儘に瞼を下ろす。
其処に浮かぶのは貴方だけだというのに。
判ってないのは貴方の方だ。
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